喘息
慢性的に気道(空気の通り道)の粘膜が炎症しており、
そこに刺激が加わることで気道が狭くなり、
息苦しさや「ヒューヒュー、ゼエゼエ」といった
喘鳴を伴う発作を起こす疾患です。
小児の5~6%、成人の3%にみられ、
成人になって改善する人や、
一度症状が落ち着いても再発する人、
成人してから始めて発作を起こす人もいます。
胸が苦しい、風邪をひいたあとに咳が止まらない、
朝方に咳が苦しくて目を覚ましてしまう等の症状が
みられる場合には注意が必要です。
原因はダニやほこりの
アレルギーである方もいらっしゃいますが、
明確な原因が特定できないこともあります。
治療は原因の排除を行うと同時に、
炎症を抑えるステロイド薬で発作を予防し、
気管支を拡げる気管支拡張剤を使用して
発作を抑えます。
薬剤は吸入薬であることが多く、
初めて使用する方には使用方法を
しっかりとお伝えします。
適切な回数・量・タイミングで使用することが重要です。
また、風邪をひいている時には症状が悪化しやすいため、その場合には緊急的に薬を増量することもあります。
症状に変化ある場合には速やかにご受診ください。
また解熱鎮痛剤で喘息発作が誘発されることもあります。
喘息の既往がある方は注意する必要があります。