HPVワクチン
ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因であることは広く知られるようになってきましたが、
実は腟がんや肛門がん、尖圭コンジローマなど他の病気の原因でもあります。
性交渉によって感染するウイルスであるため、性的接触を持つ前にワクチンの接種をすることが推奨されます。
しかしながら、性交渉開始後でも45歳程度まではワクチンの効果があるとする海外の報告があります。
HPVワクチンはいくつか種類がありますが、いずれも小学校6年生~高校1年生までの間は公費で接種可能です。
当院で扱うHPVワクチンは以下の通りです。
①シルガード®9
癌化する可能性の高いハイリスクHPVに加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV2種の
計9種類のHPV(6.11.16.18.31.33.45.52.58型)の感染を防ぐことができます。
1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合、合計2回の接種が必要です。
1回目の接種を15歳になってから受ける場合は、合計3回の接種が必要です。
自費で接種する場合、費用は1回あたり30,800円です。
②ガーダシル®
4価(6.11.16.18型)のワクチンで、合計3回の接種が必要です。
男性はガーダシル®のみ接種可能です。
自費で接種する場合、費用1回あたり20,900円です。
詳しい接種スケジュールについては以下をご確認いただくか、当院の医師にご相談ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000901219.pdf
(厚生労働省HPより)
なお、いずれのワクチンも未成年の方が接種する際には保護者の同意が必要です。