ピル

ピルにはさまざまな種類があり、それぞれ目的によって使い分けられます。
超低用量ピル
月経困難症や子宮内膜症の治療に用いられます。
低用量ピル
上記の治療の他に避妊目的にも使用できます。
中用量ピル
一時的な月経移動や緊急避妊目的に用いられます。
〇ピルの働きについて
ピルを内服することで卵胞刺激ホルモンの働きが抑えられるため、卵胞は成熟せず、排卵も起こりません。
その結果、避妊効果が得られます。
・月経前のホルモンバランスの変動が少なくなるため、PMS症状が改善されます。
・卵胞の発育や排卵が抑制されると、子宮内膜の増殖が抑えられるため、子宮内膜症組織の増殖も抑制されます。
また、ピル休薬期間の出血(消退出血)が少なくなります。
・月経前にプロゲステロンが多く分泌されることで皮脂分泌が増え、肌荒れが起こりやすくなりますが、
ピルを内服するとプロゲステロンの働きが弱まり、肌荒れやニキビが改善します 。
特に薬剤に含まれているホルモン量が一定であるマーベロン®は効果が高いです。
・子宮体がんや卵巣がんのリスクを低下させる効果もあります。

ピルの内服については、医師の許可が必要です。
また、以下に当てはまる方はピルの内服ができません。
・乳がん既往のある方
・血栓症の既往・素因のある方
・35歳以上のヘビースモーカー
・重症高血圧症の方
・肝硬変の既往のある方
・血管病変を合併している糖尿病を患っている方
・ 産後3週間以内、6週間以内で授乳中の方
・初潮前、14歳未満
・40歳以上
ピルを内服中は定期的に血液検査を行い、血液凝固機能の確認を行います。
ピルは毎日決まった時刻に内服することが基本ですが、万が一飲み忘れてしまった場合は、気が付いた時点で内服してください。
2錠続けて飲み忘れてしまった場合には、すぐに1錠を内服し、その後は予定通り内服を行いますが、
7錠以上を内服するまでは避妊効果は十分ではないので、コンドームによる避妊を行ってください。
休薬期間もしくは第1週に性交渉があり、第1週に飲み忘れた場合には緊急避妊の検討は必要なこともあります。
また、ピルには性感染症を予防する効果はありません。
ピル内服の有無に関わらず、コンドームを使用することをおすすめします。
ピルの相談や月経に関するお困り事がある方は、お気軽にご相談くださいませ